外で人と喋れない 場面緘黙症体験記

ある特定の場面で喋れなくなる障害
場面緘黙症だと知らずに過ごした約15年間
場面緘黙症を知ってから自分だけじゃないんだと少しらくになった
私の場合の特定の場面は主に学校と知らない大人との会話
私が喋れなくなった時から喋れるようになるまでの体験記
2016年現在20代女後遺症有り
場面緘黙症なりに生きてきた今までを下手なイラストと共に綴ります

始めたばかりですがブログサイトが使いづらかったので移転しました
http://kanmokuhikari.seesaa.net/←今後こちらで更新します2016.5.11

初めて声が出せなくなった日

私の覚えている限り私が場面緘黙症の症状である声がのどに詰まる感じを初めて体験したのは幼稚園の卒園式の練習のとき

普段は友達と遊んだり話したり普通のこどもだった

名前を呼ばれたら手をあげ大きな声で「はい」と返事をして園長先生の方へ進むのよと言われる

私の名前が呼ばれる「ひかりちゃん」

その瞬間手も上がらないし声も出ない

なぜか返事ができない

後ろに並んでいた男の子が「手あげて返事するんだよ!」と私の手を掴み上にあげる

しかし返事ができないため前に進めない

すると後ろの男の子に結構強引に背中を押されて園長先生のところまで進む

その後普通に練習が進み担任の先生に「ひかりちゃん小さな声でも大丈夫だからお返事頑張ろうね」と言われその日の練習が終わる

終わった後は普通にしゃべっていた

その後何回か卒園式の練習をしたが毎回後ろの男の子に手をつかまれ背中を押されるという練習をして卒園式当日を迎える

担任の先生「今日は本番だからしっかりお返事しようね」

場面緘黙症児にとってはこのお返事しようね頑張ろうねっていう期待がかなり重い

返事したくなくてしてないんじゃない

したくてもなぜか返事ができないのだ

返事しなきゃしなきゃと思って私の番がくるがやっぱり返事はできず後ろの男の子に押された

その日だけは園長先生に「今日もお返事できませんでしたね」と言われてしまい胸が締め付けられた

終わってからも母に「大きな声で返事しなきゃだめじゃない!なんでしなかったの?返事しなかったのあなただけよ恥ずかしいわ」などと言わた

この時の特定の場面は壇上で名前を呼ばれ返事をする事だったのでしょう

このときは怒られただけで誰も障害だなんて思わなかった